夢幻のオルゴール工房 - MIDI講座

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MIDI講座

オルゴール工房のMIDI講座では、MIDIとはどういうものかという所から始まって、ホームページのBGMにする方法、メールのBGMにする方法などを順番にご紹介します。判りにくいところがあれば、掲示板やメールでお問い合わせください。

続き

●MIDIってなに?

既に色んなサイトで解説があるでしょうが、一応書きます。

MIDIとは「Musical Instruments Digital Interface」の略称です。
それまで電子楽器は、各社それぞれのフォーマットで作られていましたが、この規格が生まれた事で相互に情報をやり取りする事が可能となりました。

MIDIはパソコンに限らず、MIDI搭載キーボード、シンセサイザー、自動演奏ピアノ、サイレントピアノ…などなど、電子楽器のほとんどに搭載されています。ですので、パソコンのMIDIデータをピアノで再生したり、ソフトウエアがあればピアノで弾いた演奏をパソコンで保存したりする事も可能になります。

いわば、電子楽器界の“世界共通語”と言えるのが、MIDIなのです。



●共通言語にも方言?

MIDIと一口に言っても、実は中を見れば色々あります。
GM、GS、XG、GM2…方言のようなものでしょうか。

GM=General MIDIの略称で、128音色+ドラムセットという音色が決められており、GMに対応した機器であれば、メーカーによる差が少ないと言うメリットがある。オルゴール工房のMIDIオルゴールのほとんどが、このGM音源対応で作られています。

GS=General Standardの略で、ローランド社が提唱しているフォーマット。GM音源を拡張して、より表現豊かになっている。GS対応で作られたMIDIは、基本的にはGS環境で聴く事を前提としている。

XG=ヤマハが提唱するフォーマット。GSと同じく、GM音源を拡張して作られた。こちらも、GMより表現豊かになっている。XGも、XG対応で作られたMIDIはXG対応環境下で聞く事が望ましい。

GM2=GS,XGのベースとなったGMを拡張して作られた新しい規格。対応音源は未だ少ないが、表現力は上がっている。



●MIDIは楽譜(演奏)データでCDではない

で、そもそも、なぜ再生環境によって対応していないと言う事が起きるのか。
これは、MIDI=楽譜だからです。
クラシックの名曲も、指揮者や楽団で印象が変わりますし、同じ曲でもカラオケのオケはアーティストのものとは違いますよね?
MIDIとは、再生環境に左右される“楽譜データ”なのです。

パソコンで扱う音楽ファイルとしてはmp3がありますが、これは楽譜データではありません。CDやレコードのように、(スピーカーやコンポによって多少の音質の違いはあっても)録音データです。